🐄MOU.LOG

私が楽しめることを本気で探す記録

私とiPhone11 Pro の8ヶ月間の物語(後編)

さて、前編で2000文字掛けて購入を決意したiPhone11 Pro ですが、実際に購入したのはそれから約半年後でした。

後編はコロナウイルスとのせめぎ合いから始めたいと思います。

 

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前編のディズニーでの一件で機種変更の春を心待ちにしていたのですが、そんな時突然現れて「普通」を奪っていった新型コロナウイルス。

仕事も急遽リモートワークに変わり、食料を求めて1週間に1度近所のスーパーに出掛けるのが唯一の外出になりました。

色々な情報が錯綜する中、とにかく自分に出来ることは人に会わないことでした。移さない、移らない。

お陰様で今日まで、私も私の周りにも大きな被害はなく過ごして来られましたが、今も「もしかしたらウイルスを持っているかもしれない」という意識は残して後悔のないように暮らしているつもりです。

 

そんな中での、機種変更。

しかもまだ壊れていないiPhone7からカメラの性能に惚れ込んだiPhone11 Proへ。

自分の中の天使が、いえ悪魔すらも「不要不急じゃね?流石に。つうかこの状況の世界で、一人暮らしで、映えるような生活もしてない君が何撮んのよ。」と饒舌に囁きます。

 

返す言葉もなく、残したい瞬間がないまま過ぎ去っていく自分の生活を再認識して少し傷付きながら季節は変わっていきました。

外に出ない内に日は長くなり、新入社員という免罪符を失い、これ以上ない程燻んだゴールデンウィークも過ぎ、遂に機種変更の予約を取り付けました。

携帯ショップもコロナ対策で、事前に要件や希望機種などを予約しておいて当日は最低限の契約のみで済むようなシステムが出来ていたので、あまり罪悪感もなくマスクの下にワクワクを潜ませて向かいました。

 

ショップではお姉さんからの問いに「はい」と答えているだけで、予約しておいたiPhone11 Proを持ち帰ることが出来ました。

これまでの相棒にも別れを告げました。

何年も寄り添ったiPhone7が初期化され「Hello,」とだけ表示された時は少し泣きそうでした。嘘です。

 

家に帰る途中で、スマホケースや画面とカメラの保護フィルムを購入しました。

背面のカメラのために保護フィルムを買うのには驚きましたが、これまでの経緯から言って私は携帯を買ったと言うより毎日持ち歩く小型カメラを買ったと言えるので、もし傷付いてしまったらと思ったらレンズの保護は欠かせませんでした。

準備が整い、満を持して使い始めました。

 

天使や悪魔の言う通り、カメラの使用頻度は今のところ極端に低いです。

カメラロールにはスクロールの必要がないほどの枚数しか保存されていません。

しかし、画面サイズが大きくなったことでNetflixなど動画視聴はより快適になりましたし、ゲームも随分やりやすくなりました。

モバイルSuicaや各種電子マネーなども導入して、かなり現代に対応できたと思います。

 

写真は、外出するようになったら、友達と遊べるようになったら自ずと撮りたいものが見つかるはず。

それまでに今の「何もない」生活を抜け出すべくもう一度ブログやSNSを始めてみよう。

このiPhone11 Proとともに。

 

購入から約2ヶ月、操作にも慣れホームボタンを探すこともスクショを撮るはずがただ電源を切ってしまうこともなくなりました。

しかし、1つ大きな壁が立ちはだかったのです。

 

 

 

重  い  。

 

 

 

機能にもデザインにも価格にさえ文句は言いません。

間違いなく気に入っています。

 

しかし重い。

 

使わない筋肉は衰えます。

ピアノを習っていた頃。卓球部に入っていた頃。毎日何時間も筆記具を握り勉強していた頃。

その時の筋力はもう私の腕には残っていませんでした。

お嬢様でもないのに箸より重いものが持てないのです。

 

私は夢の国で、一足先にiPhone11 ユーザーになっていた友人Aに聞きました。

そのスマホは重くないのか?と。

彼女は明るい笑顔で答えました。

「写真がめっちゃすごいんだよ。超綺麗!」と。

 

私はカメラがあまりに高機能で、重さなんて感じない、と、そういう意味だと受け取りました。

しかしそうではなく、単純に重さを何とかカバーするメリットを教えてくれたのでしょう。

今はあの時の彼女の笑顔を上手く思い出せません。

彼女もバスケ部で中学の体育館を走り回っていた彼女ではないのです。

 

使わない筋肉は日々衰えます。

それを取り戻すのにどれほどの時間と労力が必要になるのでしょうか。

 

私はやっと手に入れたiPhone11 Proを、置きました。

動画視聴も、ゲームも、SNSやブログを書くことだって、今はテーブルに置いて操作しています。

電話に出る時も極力置いたままスピーカーやBluetoothイヤホンを使って会話しています。

 

そうです、私のiPhone11 Proは固定電話になったのです。

大きな魅力である「タピオカカメラ」をぴったりテーブルにつけ、そこを動きません。

私が非力なばかりに。

 

 

 

 

 

青空の下、安心して友達や家族と出掛け、固定電話ではなくカメラとして活躍させられるその日まで、家で素振りでもしようと思います。